第12回TBテーマは 「海水浴でのハプニング」
あれは私がまだ二十歳のうら若き娘っ子の頃のことだった。
友達のゆみちゃん(仮)とその彼山下さん(仮)、山下さんの後輩東さん(仮)と私hiyo-piyoとで角田浜へ海水浴に行った。
山下さんと東さんは新潟の人ではなく、少々地理に不案内だったけれど、何とか無事に海岸へ到着。
浜茶屋で水着に着替えて、海へGoー!!
しかし、ゆみちゃんと山下さんは二人っきりでイチャイチャしながら遠くへ行ってしまった。
残された私と東さん。
特に恋が芽生えるでもなく、私は浜に上がり、泳ぎに自信のある東さんは沖へ泳ぎに行っりして、二人が戻ってくるのを待った。
お昼も近かったので、浜茶屋でラーメンでも食べようかということになった。
そこで、私が以前勤めていた会社に出入りしていた業者さん渡辺さん(仮)にばったり会った。
家族で来ていたらしく、私たちに「食べなさい」と枝豆をいただいたりして恐縮していた。
そんな時、海岸の方で人がおぼれたらしいという声が聞こえてきた。
海岸には必ず監視員がいるもので、私たちのように関係のないものがウロウロしては邪魔になるだけ。
ただ「大したことないといいねぇ」と話し合っていた。
私たちが食事を終えて海に向かう頃になっても人だかりが消えていなかった。
「どうしたんだろうね」と話し合っていると、どうも監視員がこの浜にはいないらしく、大変なことになっているようだった。
「俺行ってくるわ」と東さんが慌てて走っていった。
東さんは救命の資格をもっていたのだ。
私たち3人は何も出来ず、ただ東さんが戻ってくるのを待った。
事故がおきてから30分以上も経ってから救急車が到着。
東さんも人工呼吸を施しながら同乗して行った。
東さんを追いかけようと車で病院に向かおうとしたのだが、ゆみちゃんの彼は病院の場所がよくわからない。私もゆみちゃんも全然わからず途方にくれていた。
「あっそうだ!!」
さっき浜茶屋で会った渡辺さんは地元の人だから知ってるはず。
渡辺さんを探し当て、道を聞き、慌てて病院へ走った。
病院に着いたとき、東さんがちょうど中から出てきたところだった。
「ダメだったよ…。俺がもっと早く気付いていたら助かっていたのに…」
そう言うと車内は正しくお通夜状態。
誰一人として口を聞こうとしなかった。
海岸に監視員がいれば防げた問題で、決して東さんの責任ではない。
たまたま東さんが資格を持っていたに過ぎないのだ。
夕飯を一緒に食べようといったけれど、私は全然食べることが出来なかった。
あれ以来、海へ泳ぎに行くことはない。
(水着になりたくない…というのもある)
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